第1章 LazyGirl
「ゆっくり出るからまだ寝ないよ。
そもそも仕事早かったら来るなっていうでしょ」
「そうか?
お前、いつも休日前の俺に夜中まで付き合って
自分が翌日仕事なの言わなかっただろ」
「別に仕事か、そうじゃないかなんか、前日の過ごし方に大差ないでしょ」
「俺だったら大差ある。
まあ、いいって言うならいいんだけど」
「本人がいいって言ってるから問題なくない?」
彼は私の言葉を聞いてから、
最後の一口の煙をゆっくりと吐き出して、
灰皿にタバコを押し消した。
「時間自体は問題ないってことでいいんだよな」
返答を待たず彼は私の肩を雑に抱き寄せ、
そのままソファの上へ押し倒してきた。
綺麗な顔が、すぐ目の前に降ってくる。
唇が重なる。
タバコの煙、
その奥に口の中に残っていた甘いアイスの味と、
彼の冷たい体温。
雑なキスの合間に、私の服の裾に彼の手が滑り込んできた。
部屋の明かりを消す気すらないまま、いつものように、ただ流れで体を重ねた。