【H×H 短編集 ✴︎ R18】狂気の先にある日常
第2章 被験体 ※裏 シルバ×イルミ×教育係
その膝がゆっくりと動いた。
あたしの腿の間に、じわりと押し当ててくる感触は熱い。
服の上からでもはっきりわかる硬さだった。
「……イルミ」
声が少し掠れた。
イルミは答えず、ただその熱をあたしの腿の内側にゆっくり擦りつけるように動かした。
「触って」
あたしが動くより先に、イルミは自分の手であたしの手首を掴みその熱の上に導いた。
指先が触れた瞬間、イルミの息が小さく漏れた。
「……うん。おねーさんにしてもらうのはやっぱり好き」
「……お父さん、ちょっと乱暴だもんね」
「そこまで言わないでよ、また殺意が芽生えてくるじゃん。苛々する」
「……はは。イルミが言うと怖いんだけど」
「じゃ、落ち着かせて」
あたしが指を動かすと、イルミは目を細めてわずかに腰を押しつけてきた。
熱が伝わってきて、鼓動まで感じるみたいにびくびくと脈打っている。
あたしがもう少し強く握りしめようとしたとき、イルミは一瞬だけ目を瞑って、首を横に振った。
「やっぱり今日は、俺がやる」
「え……?」
「ありがとう」
そう言って、イルミはあたしの手を優しく、でもはっきりと払いのけた。
抵抗する隙も与えず、あたしの下着の紐に指をかけ、ゆっくりと下ろしていく。生地が腿を滑り落ちる感触に、思わず息を詰めた。
冷たい空気が、むき出しになった肌に触れる。イルミはあたしの膝を軽く押し開き、その間に体を沈めた。
視線が、まっすぐに落ちる。
「感じる?」
「…う、うん」
ただそれだけ確認したあと、イルミの指が内側の柔らかいところに触れた。指先でそっと割り開くようにして、熱を持った部分を露わにする。視線はしっとり濡れてきたそこから離れない。
しばらく、ただ見つめていた。
それから、イルミは顔を近づけてくる。
熱いところに触れる寸前で止まった。
次の瞬間、柔らかく湿った感触が直接そこに落ちた。
キスだった。
ゆっくりと丁寧に唇が割れ目に沿って動くたび、じわりじわりと熱が広がっていく。舌先がわずかに触れた瞬間、あたしの腰が小さく跳ねた。
「……んっ」
イルミは顔を上げず、そのままもう一度深く唇を押し当てた。