【H×H 短編集 ✴︎ R18】狂気の先にある日常
第2章 被験体 ※裏 シルバ×イルミ×教育係
夕刻、その日の訓練が終わった。
イルミが部屋を出ていく音がして、鍵が外側から閉まる。部屋に残ったのは、あたしとシルバだけだった。
鎖に繋がれた腕は、散々揺さぶられたせいで千切れそうにズキズキしていた。血が滲んで、汗が染みて、動かすだけで痛みが走る。身体の奥はまだ熱くて、満たされきれていないまま、ただ息だけが荒くなっていた。
「はあっ……はあっ……」
シルバはすぐには動かなかった。
あたしのほうを見下ろしたまま、鎖に繋がれた腕や、震える太もも、熱を持った股のあたりを、ただじっと見ている。体の状態を確かめるみたいにゆっくり這わせてくる視線。
その目に、今日イチであたしの緊張が高まった。
「ねえ、……あんた」
シルバは何も言わずに後ろに回った。
鎖をわずかに緩めながら腕の位置を変え、そのまま羽交い締めにされる。
「っ……」
すでに剃りたつ硬いものが、太ももに押し当てられる。熱くて、硬い。ただそれだけで息が詰まった。
でも、シルバはすぐには入れてこない。
「ちょっと。どうにか……、してよ」
声が掠れていた。
理性では、自分が惨めだとわかっていた。
鎖に繋がれて腕も自由に動かなせないまま、ここでねだってしまうならあたしは正真正銘……
「おい……」
低く、一言だけが落ちた。
シルバはまだ動かない。太ももに当てたまま、あたしの言葉を待っている。
「……お願い。入れて」
飼い慣らされた犬だ。
「ああっ……」
後ろから一気に入ってきたソレは質量も硬さも、申し分なかった。
野生の猛獣が相手を押さえて突き込むみたいな味気ない行為なのに、身体はすぐに反応して、奥まで押し広げられる感触に、息が詰まる。
揺れるたびに鎖が腕に食い込み、血が滲む。
激痛が走り理性は、もうやめろと叫んでいる。
こんな男にこんな扱いをされて、まだ欲しがるなんておかしいと。