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愛しのサプフィール

第2章 嫁入り


言葉を漏らす度じわりと目の前が霞んでいく。
すかさずソーニャがハンカチを取り出し、サプフィールの目元を拭う。
「泣くようなことは何もありません。これからサプフィール様と旦那様は毎日ここで過ごされるのです。夜を共にする機会など数えきれないほどございます。目が腫れてしまいますので、どうか落ち着きなさいませ」
「うん……」
鼻をすすりながらサプフィールが頷いた。
髪を結い終わり、ソーニャはサプフィールを椅子から立たせて扉の方へ導く。
「まずは朝食……いえ、もうすぐ正午になるので昼食を摂りましょう。それかこちらにお食事を運びましょうか?」
「ううん。スヴェトザール様に挨拶と謝罪もしたいし、ダイニングで食べる」
それを聞いて、ソーニャはすぐに扉を開けた。
通路に出ていくサプフィールの表情は凛と澄ましたものだったが、目元に滲んだ赤みまでは取り繕えていなかった。









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