【H×H ミルキ】夏の大作戦 〜軽井沢に行きませんか?〜
第2章 思わぬ出逢い
「本当ですか?」
穂乃果が思わず表情を明るくする。
「困ってたんです。どうやって行けばいいのか分からなくて……」
クロロが口を開く。
「あそこのフォレストヴィラは去年できたばかりだからな。まだバスの本数が少ない」
「え…?」
「次の便まで結構待つぞ」
「そうなんですか」
「しかも、この暑さだ。歩けば一時間近くかかる」
三人は思わず顔を見合わせる。
「そんなに……」
ヒソカが軽く肩をすくめた。
「ボクたち車だから♡」
「方向も同じだし、送っていくよ」
「えっ……でも……」
戸惑う穂乃果のその横で、夏希の目が輝く。
(うおぉぉぉぉぉぉぉ、イケメン……!!!)
しかも、どストライク。
先程までは穂乃果の応援に徹するつもりだった夏希のスイッチが、一気に入る。
「いいじゃん、穂乃果!」
「夏希!?」
「方向同じならお願いしようよ!」
まだ少し警戒したまま、莉子は尋ねる。
「ご迷惑じゃないですか?」
クロロは淡々と答えた。
「いや構わない。席も空いている」
(うーん)
莉子は急に現れた三人組を不審に思いつつも、一方では不思議に思っていた。
(もしナンパ目的なら……)
こんな朝から駅前で声を掛けるものだろうか。
それに、あまりにも堂々としている。
(……考えすぎかな)
何のことはない。
結局のところ、莉子も夏希と同じだった。
無意識のうちに、三人の整った容姿により判断が緩んでいたのだ。
(ただの親切なお兄さんたちなのかも……)