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【H×H ミルキ】夏の大作戦 〜軽井沢に行きませんか?〜

第2章 思わぬ出逢い


「それにしてもさ」

向かいに座った夏希が身を乗り出した。

「穂乃果が誰かに誘われるなんて珍しいじゃん!」

「あ、うん……そうだね」

穂乃果は少し照れながら笑う。

「ネットで知り合った人なんでしょ? ちゃんとした人?」

「うん。受験のときもずっと勉強教えてくれてたの」

「えー! 頭いい人なんだ!」

「それなら少し安心かな」

莉子は少し慎重な様子だった。

「彼……ミルキくんがいなかったら、私…二人と同じ大学受かってなかったと思う」

「何それ、すごっ」

「何してる人?」

「学生」

「へぇ、どこの大学?」

「それが通信制らしくて。学校名は教えてくれないんだ」

「え、なんで? 頭いいのに敢えての通信制?」

「何か事情があるのかな」

莉子が首を傾げる。

「さあ、そこまでは……でも、アルバイトはしてなくて……投資とかしてるみたい」

「えっ、お金持ち?」

「う、ううん」

夏希の食いつきの良さに、穂乃果は苦笑する。

「本人は『お小遣い程度』って言ってたよ」

「へぇ……」

夏希は興味津々に続ける。

「顔は?」

「えっと……」

少し考えてから答える。

「ちょっとぽっちゃりしてるけど、知的で、目がすごく鋭いかな」

「ふーん」

「なんか、確かに賢そう」

夏希は納得したように頷いた後、にやりと笑った。

「穂乃果の初恋、応援しちゃおっかな」

「ち、違うよ! 友達!」

「違うの?」

「まだ会ったこともないし!」

「でも楽しみなんでしょ?」

莉子が探るように伺う。

「……うん」

穂乃果は小さく頷く。

「よーし!」

夏希が拳を突き上げる。

「この夏、絶対彼氏作ろう!」

「頑張れ!」

穂乃果は照れ笑いしながら窓の方へ視線を逸らす。

その向こうには、夏空がどこまでも青く広がっていた。
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