【H×H ミルキ】夏の大作戦 〜軽井沢に行きませんか?〜
第2章 思わぬ出逢い
東京駅。
朝、八時半。夏休みの旅行客が行き交っているホームに北陸新幹線・はくたかがゆっくりと滑り込んできた。
「やっと夏休みって感じ!」
友人の夏希が大きく伸びをする。
「この辺の車両かな?」
もうひとりの友人の莉子がスマホで座席の位置を確認する。
「ドア開いた、行こう」
穂乃果の声で三人は荷物を抱え、新幹線へ乗り込んだ。
「穂乃果、そのバッグ貸して」
夏希がひょいとリュックサックを受け取り、棚へ持ち上げる。
「ありがと」
「先入って。穂乃果、窓側好きでしょ?」
「え、いいの?」
「遠慮なく。今回の主役なんだから!」
莉子が笑いながら窓際の席を譲る。
「もう、そんな大げさな……」
穂乃果は照れ笑いしながら窓際へ腰を下ろした。二人もそれに続いてそれぞれの定位置が決まる。
やがて発車ベルが鳴り、新幹線は静かにホームを離れた。
窓の外の景色がゆっくりと流れ始める。