【H×H ミルキ】夏の大作戦 〜軽井沢に行きませんか?〜
第4章 波乱のカラオケ
クロロがソファに腰を下ろすとさっきまでライブ会場のようだった空気が少しずつ解けていく。
「じゃあ、うちらもそろそろ入れる?」
ドリンクを半分くらい飲んだ夏希がタブレットを手にする。
「だねだね!」
「ミセスでいい?」
オケが流れ、モニターにMrs. GREEN APPLE「青と夏」のタイトルが出る。
部屋の空気は一気に女子会らしい明るさへ変わった。
その勢いに乗るように、ヒソカも立ち上がる。
「ボクも混ぜてよ♠」
身振り手振りのパフォーマンスがやたらとキレキレで、部屋中が笑いに包まれる。
「ちょっと、何その動き!」
「サービス♥」
「ちょっと! 上手すぎ!」
「ボク、何でも器用だからさ♡」
「はい、夏希も♡」
ヒソカがマラカスを差し出した。
「え、私?」
「キミが一番ノリが良さそうだから」
夏希が受け取ろうと手を伸ばした、その時、――指先が、ほんの一瞬だけ触れた。
「っ……!」
夏希は思わず肩を震わせる。
「よろしくね♡」
ヒソカは何事もなかったように笑った。
「うん(な、何これ……)」
小さく呟きながら、夏希はマラカスを握り直す。
(ちょっと触れただけなのに……)
夏希は予想以上に胸が高鳴ってしまう自分に驚いた。
「ヒソカ、タンバリンうるさい」
「えぇ~♡」
ひとしきり盛り上がると、今度は再びクロロがマイクを手に取る。