【H×H ミルキ】夏の大作戦 〜軽井沢に行きませんか?〜
第3章 賑わう車中
「で、君たちの名前は?」
ヒソカが三人の方へ向き直る。
「夏希でーす」
「莉子です」
「穂乃果、です」
「三人とも同じ大学の学生です!」
「なるほどな。それが今時の名ってやつか。さて、俺たちの身分だが……」
「団長の仕事めっちゃ気になる!」
クロロが胸に手を当てる。
「俺か。俺はまあ、盗賊だな」
穂乃果たちが固まる。
「……盗賊?」
「人の心を盗む」
「…………」
ヒソカが吹き出す。
「クロロは売れないミュージシャンなんだよ♡」
「ちなみにボクは大人気の路上パフォーマー♢」
「へぇ……、すごい」
穂乃果は半信半疑で頷く。
「イル君は?」
「俺?」
夏希の声にイルミは少し考える。
「いろいろやってるけど、この夏は別荘地付近のホテルの管理を任されてる」
「管理って?」
「エアコンの効きが悪くないかとか」
「客入りはどうかとか」
「まあ、適当に。見たり見なかったり」
穂乃果は首を傾げる。
「それって……何にもしてないのに近くないですか?」
「まあ」
イルミはあっさり頷く。
「そうともいうかも」
「……ふっ」
クロロが堪えきれずに笑う。
「言い方が悪いだけだ。イルミはちゃんと仕事はしてる」
「天下のゾルディックグループ会長の長男だからな」
「継いだのは弟だけどね」
ヒソカが肩をすくめる。
「その人、本当は凄く真面目だから。その人の言うことそのまま信用しちゃダメ♡」
イルミは二人を見て首を傾げた。
「……奢らないよ?」