第1章 五条悟の婚約者
端に見える、お呼ばれされた禪院家と加茂家の悔しがる顔。
まだこの状況を理解出来ていなかったが、『結婚相手』と言う言葉だけは理解出来た。
「あ?嫌だね、お前みたいなブ……。」
………ブスでは無い。
真っ直ぐに見てくる椿は、地味な格好をしているが、大きな目と整った顔から大人顔負けの独特の雰囲気を醸し出している。
愛想が無いのは、致命的なマイナスであったが。
認識しなければいけない事は。
今、この場の支配者は五条家では無くて。
日本一の財閥令嬢伊集院椿だと言う事だった。
訳の分からないまま結婚が決まり。
伝えた椿はそのままパーティー会場を後にした。
後に、あの日に御三家の中から椿の結婚相手を決める場所だったと知った。
僕の誕生日はついでだった。
こうして、訳も分からない権力の中で、僕の結婚相手は決まった。