第3章 愚かな傍観者
だから椿はあえて行く事にした。
そして今度は『禪院直哉』では無く、『五条悟』を選ぶ。
夢の中で直哉は悟こそが呪術界最強と言っていた。
その悟の庇護の下暮らせば、24歳の死を回避出来るかもしれない。
一筋の光でも、藁にも縋りたい気持ちだった。
もうあんな悪夢を毎晩見たく無い。
そして迎えたパーティー当日。
夢の中と全く同じ光景が繰り広げられる。
唯一違うのは、椿自身の振る舞いだった。
夢の中では悟の誕生日だろうが、自分を着飾って直哉と過ごした。
パーティー当日、椿が選んだのは真っ黒なワンピースだった。
夢の中で可愛く着飾った椿に、直哉は興味を持って近付いて来た。
直哉がどんな女の子に興味を持つのかもう知っていた。
可愛い子。愛嬌のある子。
直哉はその様な女の子を特に好んでいた。
なら自分は直哉の好みの正反対になればいい。