第3章 愚かな傍観者
それでも直哉と体を繋げられた。
その思いが、直哉の全てを手に入れられた様で、痛みなんかより幸福感の方が圧倒的に強かった。
「あっー…あぁっ、直哉くんっ!」
必死に直哉にしがみ付いて、その律動に堪えた。
懸命な椿のその行動は直哉を気分良くさせたはずだ。
痛みに顔を歪めても、懸命に自分にしがみ付いてくる椿を優しく抱き寄せた。
全てが自分のモノだと確信した時に、直哉は腰の動きを早めた。
早く椿の全てを自分のモノにする為に。
椿の耳に、ギシギシとベットの軋む音と、直哉の吐息だけが鼓膜に響く。
言いようのない多幸感に、椿は直哉の体を抱きしめた。
「…っあかんて椿……そないされたらもう持たへんわ……。」
椿の苦しそうな顔をよそに、直哉はどんどん律動を早めていく。
直哉の情欲がピークに達した時に。
椿の体が綺麗に弓の様にしなった。
その椿の体が思いの外綺麗で。
直哉は込み上げる射精感に目を細めた。