第8章 視えない悪夢
快楽の後の心地よい倦怠感に身を任せながら、椿を見下ろした。
椿も同じように熱を覚ますように呼吸を繰り返していた。
昨夜から何度も見ている公開なのに、その椿の表情だけは違っていた。
椿は本当に幸せそうに悟の腕の中に身を任せていた。
そんな無防備な椿を見て、悟は今度こそ力なくベッドに沈んだ。
さすがにもう、椿に手を出すことはしなかった。
「あのまま監禁生活が始まるのかと思いましたよ。」
すぐに屋敷に戻ってきた椿を見て、昴はいつもの無表情で言った。
しかし、内心は動揺していた。
あの悟の様子から、本気で椿をそのまま監禁すると思っていたからだ。
そんな昴を横目に、椿は溜まった仕事のメールの確認を続ける。
その表情も、いつもと変わらず能面だった。
「悟を懐柔するくらい簡単よ。」
「………………。」