第8章 視えない悪夢
やはり拒否されるのだろう。
悟は何も言わずに椿から体を少し離した。
離れる悟の首元に、椿の細い腕が巻き付ついた。
離れた距離をまた引き戻し、椿は悟の顔を見ながら言った。
「早くあなたと暮らしたいわ、悟。」
一夜で何があったのだろうか。
あんなに拒んでいた同棲さえ、喜ばしいように椿は笑顔だった。
そんなことを考えたのは一瞬で、悟はすぐに椿が求めるように彼女にキスをした。
嫌がるどころか、自ら足を開いて招く椿に、悟は簡単に溺れた。
まだ残っている二人の体液を絡めながら、再び深くその中に入っていく。
無理なく入ってくるその感覚を味わうように、椿の体が少し震えた。
思わず声を漏らしそうな快楽に息を吐いて、欲求に従うように律動が始まる。
椿から甘い声が漏れると、体の自制が効かなくなる為、その声を飲み込むように唇を塞いだ。
求めても、求めても足りない自分の情欲に自嘲しながらも、椿の体を揺さぶっていた。