第7章 慕情
綺麗に洗ったばかりの椿の中をまた汚していく。
椿が身をよじるたびに、風呂上がりの無防備な匂いと。
自分の匂いに身を包んだ椿を感じた。
少しの意地悪でした行為が、いつの間にか、彼女をシーツに埋まるほど組み敷いていた。
縋るように自分の背中に爪を立てる椿に、悟はやっと唇を離した。
「…っ…あなた…どうかしているわよ。」
批判めいた言葉を発しても、椿の頬は紅潮して、潤んだその目に背中にゾクリと刺激が走った。
この情欲を受け止めたら、部屋を出て行ってくれるかもしれない。
そんな期待があり、強く拒否をしていないか。
そんな小賢しい打算をしているかもしれない椿が。
どうでも良かった。
腹が立つどころか、その欲求は増すばかりだった。
『どうかしている。』
本当にその通りだと思いながら、悟は椿の服を乱暴に剥ぎ取った。
しかし、それは良くない選択だった。
薄暗い部屋の中に、薄っすらと現れた椿の体を見た瞬間。
どんな打算も受け入れてあげたい気持ちになった。