第5章 独裁者
潔白と言うのは、何を持って証明するのだろうか。
他の男に抱かれた事が無いというなら、椿はきっとそうなのだろう。
「私に『ソレ』は必要無いから。」
ソレが行為の事だと言うのはよく分かっている。
「なのにベッドで寝る時には男の腕が必要な訳?」
椿の言葉を馬鹿にする様に悟は言った。
「……じゃあ、貴方は何故他の女の人が必要なの?」
椿の言葉に悟は声を詰まらせた。
もう話してしまおうか。
他の女を抱く理由なんて結局は椿なのだから。
「……そうだな……。」
悟は手を伸ばすと椿の太ももに触った。
確かにこれからはタイトなスカートを履けと言ったっけ。
きっとこの目の前に見える綺麗な足は悟の為に用意したものなのだろう。
五条悟と結婚する為に悟の言う事は聞くようだ。
「誰が他の男の前で足を出せって言った?」
そう睨む様に言う悟に椿は目眩がした。