【ヒロアカ】Until You Live【爆豪勝己】
第1章 .
教室について、二人はそれぞれの席に着く。ホームルームや個性把握テストといった慌ただしい一日目を終えて、放課後の教室は賑やかな喧騒に包まれていた。
爆豪は机に足を乗せ、周囲の雑音を鬱陶しそうに睨みつけていた。だが、その鋭い視線は無意識にクラス全体を巡回するように動き、白い髪の姿を何度もちらちらと追っている。
放課後、寮への案内が始まった。一年A組の生徒たちがぞろぞろと寮へ向かう中、夕暮れの空が燃えるようなオレンジに染まっていく。
寮の共有スペースに入るなり、爆豪はソファにどかっと座り込み、自販機で買った缶の辛口ジンジャーエールを開けた。プシュ、と小気味いい音が響く。
「……あの白いの、個性把握テストで何位だった」
誰に言うでもなく、独り言のように呟いた。
「あ、爆豪くん。何飲んでるの?」
後ろからヒョイっと覗き込んで、透が声をかける。
不意に間近から響いた声に、爆豪はびくっと肩を跳ねさせた。勢いよく振り向いた先、山吹色の瞳があまりにも近くて、一瞬言葉が詰まる。
「っ……近ぇんだよ!! 見りゃわかんだろ、ジンジャーだ。話しかけんな!」
慌てて顔を背けながら缶を傾ける。さっきの独り言を聞かれたのではないかと、内心ひどく焦っていた。