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【ヒロアカ】Until You Live【爆豪勝己】

第1章 .


轟音とともに、暴走した大型トラックが横断歩道を突っ切っていった。歩行者を無慈悲に跳ね飛ばし、ガードレールに激突してようやく停止する。金属が歪む不快な残響が、夕暮れの街に広がった。

駆け寄った爆豪は、膝から崩れ落ちた。地面に広がる赤が、夕陽に照らされて黒く光る。

「おい……おい! ふざけんな、おい……!!」
震える手で、透の肩を抱き起こす。触れた指の間から、生温い液体がぬるりと容赦なく溢れ出た。

買い物袋を放り出して駆け寄ってきた緑谷が、すでに透の状態を確認していた。その顔面は蒼白に染まっている。

「かっちゃん……出血が、ひどい。意識が……っ!」

「喋んなデク。黙れ」

緑谷の言葉を遮るように、透を強く強く抱き抱えた。
勝己の赤い瞳から、大粒の雫がぼろぼろと落ちる。

もはやまともな形を保っていない、透の身体。血が止めどなく溢れ、黒いアスファルトを容赦なく染めていく。

あの美しい山吹色の瞳は、もう、どこにも光を宿していなかった。
腕の中で、急速に冷たくなっていく。ただそれを抱きしめることしかできなかった。力の抜けた手足が重力に従って垂れ下がるのを、何度も何度も引き戻すように抱きすくめる。

「起きろよ……おい、ふざけんな。寝んなよ……!!」
声が裏返っていた。涙が顎を伝い、透の血と混じり合って地面に落ちていく。

周囲では通行人が悲鳴を上げ、トラックの運転手がぐったりとハンドルに突っ伏している。サイレンの音が遠くから近づいてくるが、この場にいる爆豪には、もうどんな音も届いていなかった。

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