【ヒロアカ】Until You Live【爆豪勝己】
第1章 .
体操着から制服に着替えた後、二人でコンビニへ向かい、めいめい棒アイスを買って咥えながら、寮への道を歩く。
「おいしーね。アイス好きなんだよね」
透は棒アイスを齧りながら、夕焼けに染まる並木道を歩いていく。こんな光景、クラスの誰かに見られたら明日には学校中に広まるだろう。だが、今だけはどうでもよかった。
「甘さ控えめのアイスとかねえのかよ。普通のしか置いてねえとかコンビニの怠慢だろ」
文句を言いつつも、爆豪の手にあるアイスの棒は着実に短くなっていく。
寮への帰り道、アスファルトの上に二本の影が長く伸びていた。アイスを咥えたまま他愛ない話をする姿は、どこからどう見ても仲の良いカップルのそれだった。夕暮れの涼しい風が心地よく、火照った肌を優しく冷やしていく。
並木道を横切る横断歩道が青に変わる。信号を確認した透の足が、ひと足先に、白と黒のコントラストを踏みしめた。
「爆豪くんー」
少し距離の空いた爆豪へ向かって、透が手を振る。
「はやくー!」
嬉しそうに手を振る姿を見て、爆豪は自然と足を速めた。
「ガキかよ、はしゃぎやがって」
口ではそう言いながら、その目元は柔らかく細められていた。