• テキストサイズ

【ヒロアカ】Until You Live【爆豪勝己】

第1章 .



体操着から制服に着替えた後、二人でコンビニへ向かい、めいめい棒アイスを買って咥えながら、寮への道を歩く。

「おいしーね。アイス好きなんだよね」

透は棒アイスを齧りながら、夕焼けに染まる並木道を歩いていく。こんな光景、クラスの誰かに見られたら明日には学校中に広まるだろう。だが、今だけはどうでもよかった。

「甘さ控えめのアイスとかねえのかよ。普通のしか置いてねえとかコンビニの怠慢だろ」
文句を言いつつも、爆豪の手にあるアイスの棒は着実に短くなっていく。

寮への帰り道、アスファルトの上に二本の影が長く伸びていた。アイスを咥えたまま他愛ない話をする姿は、どこからどう見ても仲の良いカップルのそれだった。夕暮れの涼しい風が心地よく、火照った肌を優しく冷やしていく。


並木道を横切る横断歩道が青に変わる。信号を確認した透の足が、ひと足先に、白と黒のコントラストを踏みしめた。

「爆豪くんー」
少し距離の空いた爆豪へ向かって、透が手を振る。

「はやくー!」

嬉しそうに手を振る姿を見て、爆豪は自然と足を速めた。

「ガキかよ、はしゃぎやがって」
口ではそう言いながら、その目元は柔らかく細められていた。
/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp