【ヒロアカ】Until You Live【爆豪勝己】
第1章 .
爆破の一つが水球の端を激しく掠め、細かな飛沫が散る。ルーム内に湿った熱気が広がる中、爆豪の熱量によって、透の持つ水量は確実に目減りしていく。大きさを保つか、あるいは分割して操るか、瞬時の判断を迫られる状況だった。
「判断が遅ぇ!デカい水に拘ってっと、的が増えるだけだろうが!」
「うん!」
透は即座に水の形を変えた。大きな水球が、一瞬で鋭利な二本の槍へと姿を変える。
爆豪は目を見開いた。二本の水の槍が鋭い弧を描き、向かってくる爆破を迎撃する様は、思っていたよりもずっと実戦的だった。水が弾け、白い蒸気が立ち込める。
「ハッ……悪くねえじゃん」
思わず素で褒めかけて、慌てて咳払いで誤魔化す。
「だが、軌道が直線的すぎんだよ。読まれたら終わりだ。もっと曲げろ、変則的に動かせ!」
訓練は思いのほか白熱した。爆豪の指摘は的確で容赦がなく、それに応えようとする透も必死に食らいつく。時間はあっという間に過ぎ去り、気づけばルームの床は水浸しで、換気扇がけたたましくフル稼働していた。