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SW異銀河から落ちてきた言葉の通じない謎の親子を保護しました

第4章 襲撃、それからタイムリミット


現実に引き戻され、目の前の惨状に今度は言葉が出てこなくなる。

「……すまない、星子」
ディンは壊れた家具を見つめ、低く掠れた日本語で静かに謝った。
自分のせいで、大切な恩人の家をめちゃくちゃにしてしまった。
その強い責任感から、男の背中は痛いほどに強張っていた。




翌朝、冷たい冬の朝霧が立ち込める中、ディンは超特大の黒いパーカーのフードを深く被り、近所にある古い作業場へと向かった。
そこにいたのは、ディンが昼間に畑仕事を手伝って仲良くなっていた、地元で長く大工をしている引退気味のおじいちゃんだった。

ディンはおじいちゃんの前に立つと、銀色のヘルメットを驚くほど深く、直角になるまで下げて無言で頭を下げた。
異国の地で覚えた、最大の誠意と謝罪の姿勢だった。

「お、おいおい、ディンさん! 一体どうしたんだい、そんなに深く頭を下げて。何か困りごとでもあったんか?」
突然の大男の様子に驚いたおじいちゃんは、作業の手を止めて慌てて駆け寄ってきた。

ディンはゆっくりと顔を上げ、黒いフードの奥から、地を這うような低い声で一生懸命に日本語を紡いだ。
「……星子の家を、俺が壊した。……直してくれないか」
ぶっきらぼうな物言いだったが、その態度は真剣そのものだった。

「なにい、星子ちゃんの家を壊した!? 泥棒か!?」
おじいちゃんは目を見張り、道具を抱えてディンと一緒に星子の家まで走るようにして付いてきてくれた。

線路沿いの道を抜け、木端微塵に吹き飛んだ玄関の凄まじい惨状を目にすると、おじいちゃんは「うわっちゃあ! こりゃ酷いな!」と声を荒らげた。
しかし、隣で申し訳なさそうに佇むディンの姿を見て、おじいちゃんは優しくその大きな肩を叩いた。
「事情はよく分からんが、あんたがわざとやるわけねえ。よし、任せときなディンさん! あんたにはいつも美味い野菜の畝を耕してもらってるからな、これくらいお安い御用だ!」
おじいちゃんは快く腕をまくり、その日のうちに職人の見事な手際で、玄関の引き戸を元通り綺麗に直してくれたのだった。
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