SW異銀河から落ちてきた言葉の通じない謎の親子を保護しました
第4章 襲撃、それからタイムリミット
ディンはゆっくりと大きな手を伸ばし、スケッチブックに描かれたグローグーの笑顔を、大きな手袋の指先でそっと撫でた。
「……ありがとう、星子」
掠れた、低い日本語の声が居間に響く。
「ここは良い場所だ。みんな優しい。グローグーも、たくさん笑う。俺も…ここにいたい」
ディンはヘルメットをわずかに傾け、心の底からの本音を不器用な日本語でぽつり、ぽつりと紡ぎ出した。
しかし、彼はそこから少しの間を置いて、寂しげに横に首を振った。
「だが、俺は、マンダロリアンだ」
星子にはマンダロリアンが何なのか分からなかった。
しかし、その言葉の響きには、どんなに穏やかな日常に惹かれても、決して切り離すことのできない冷たくて固い誇りが宿っていた。
「遠い銀河に、俺の仲間がいる。俺には、果たすべき約束がある」
ディンはコタツの中で眠るグローグーの頭に手を添え、ヘルメットの黒いバイザーをまっすぐに星子へと向けた。
「そして、この子は、俺の大切な弟子であり息子だ。いつか、一人前の強い戦士になる。その時まで、俺がこの子を守り、戦う背中を見せる。それが、俺の責任だ」
命を掛けた戦いの日々に戻るとしても、自分が戦う背中を見せ続けることこそが、この子を誇り高きマンダロリアンとして育てるための親としての、そして師としての責任なのだ。
ディンの無骨な言葉からは、たとえ茨の道であっても絶対に己の生き方を曲げない、一本の鋼のような強い意志が伝わってきた。
「だから……俺たちは、帰る。二ヶ月後、あの洞窟へ行く」
黒いフードの奥で、銀色のヘルメットが静かに、しかし決然と縦に振られた