第1章 →ほーじ茶。4月
『おはよー』
「おはよーさん」
「おお、白石に安岐おはよ」
なんとか遅刻せず登校できたあたし達は教室へと向かう。その道中、同じクラスの忍足謙也に会った。彼は、蔵と一緒の部活テニス部だ。
「せや、白石昨日オサムちゃんがなー」
テニス部の話を隣で聞きながら歩く。
あたしにはわからない話。
教室についたあたし達は自分の席へとつく。
そうすると仲のいい友達が話しかけて来た
「安岐おはよー!何々?今日もイケメンさんと登校ですかー」
『うっさい。』
「ほんま羨ましいでー。両手に華やんか」
イケメン、か。
うん、イケメンだと思うよ
『確かにイケメンやと思うけど蔵に関しては幼なじみやし、特別な感情はもたへんよ』
「この贅沢っ」
『痛っ!』
「でこぴーんっっ!」
友達はニコッと笑うとチャイムと同時に自分の席へと戻っていった。
同時とかアイツは神か