第2章 →ほーじ茶。5月
きっと友達として落ち着くねんな。
せや、安岐には好きな人居てるもんな。
「俺かっこわる」
はーっとトイレの便座に腰掛けながらため息をつく。落ち着くって言ってくれるんは嬉しい。けど、意味が俺の求めてる物と違う。所詮、幼馴染から上にはいかれへんねや。
「せっかくデートのプラン立ててたんに雨やし」
昨日寝ないで考えたデートプラン。誘った時も実はドキドキしてた。安岐はそんな風にとらえてなかったとは思うけど、結構この関係ツライな。
ユウジに誘われてたらどんな反応見せたやろか?俺には見せへん安岐の姿なんやろな。デートの前日の夜にきっと安岐の事やから寝られへんなるんやろな。俺の場合あいつ、夜爆睡してたらしいからな。ほんま、悔しいわ。
いつになれば、俺の恋は実るんやろう。