【重め溺愛共依存】ぼくに夢中になってよ。【えっちなのばかり】
第8章 のろいのような愛。/呪術_羂索(加茂憲倫)
娘の身体を使って呪霊との子を産ませる実験を行うため、私は自分のことを加茂憲倫と名乗り、娘に対して呪霊を孕めない身体に変えてやると嘘の約束を交わした。
その内容は、呪霊を呼び寄せた部屋で一晩中交尾を繰り返すことで、呪霊の耐久性をつけるというなんとまぁたいした捻りもない実験内容だった。
それでも娘は疑いもせず、呪霊を孕めなくなる身体になるのならと、辛抱して交尾を受け入れていた。
しかし、数ヶ月以上の実験を続けた頃だった。
「ガガガガッ!ハァッ、ハァッ♡ッア♡ゥグッグッ♡♡」
「ぁっ、ひぅ、やっ、ヤダ!!のりとしさま、のりとしさまァっ!!たすけてくださぃッ、…!!」
ある日娘は耐えきれなくなったのか、はじめて大粒の涙を流しながら、嫌悪感を全身で表し拒絶する。
その姿を見るや否や、ちいさな身体を組み敷いて、へらへら笑いながらグロテスクな生殖器を抜き差しする呪霊に対して、私は酷い苛立ちと、不快感を覚えたのだ。乗っ取ったこの身体の持ち主、加茂憲倫の魂なのか、私自身の感情なのか。それは不明だった。
瞬きをするよりも速く、呪霊の存在を跡形も無く焼き消す。
突然身体が自由になった娘は、希望に満ちた表情を浮かべると、足をおぼつかせながらも私に駆け寄った。
「のりとしさまッ、呪霊の子が、孕めない身体にならなくても、いい…!!でも、わたし、あなたのっ、のりとしさま…ッ、の、おそばに、ずぅっと、…いたぃ…のです、っ!」
日々を共に過ごすうちに、娘は加茂憲倫を恋慕うようになっていた。
その熱い眼差しに気付いていたが、私は目を逸らしていた。
それなのに、ついに加茂憲倫の名を呼び縋るように抱きつく娘に、心が冷える感覚がした。
心なんぞ、千年近く前に生まれた時代に置いてきた(捨てた)はずなのに。
なんなんだ、この感覚は。
自分でもよく分かりはしなかったが、私ではなく、加茂憲倫を求める娘の姿に、身体中の血液が頭へ上り、額の縫い目から噴き出す。
「加茂憲倫なんて奴は、いないんだよ」
額の糸をほどいて、頭蓋骨ごと頭部を外す。
「私は、羂索だ」
何の邪心も虚飾もない、無垢な彼女の瞳が、加茂憲倫ではなく、私を見つめていた。
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