第9章 9
クリスマス前とあって、ショコラトリーにはクリスマス限定の商品がズラリと並んでいた。
「わぁー、可愛い。どれにしよう。あっ、いつもお世話になってるし梓ちゃんにも渡そうかな。」
独り言を言いながら私は安室さんと梓ちゃんにそれぞれプレゼントを選ぶことにした。
安室さんにはやっぱりゆっくり食べてほしいし、普通のショコラを買おうかな。
一つひとつが宝石みたいに綺麗なショコラを見つめながら私はそっと6個入りの箱を手に取った。
個数はいろいろあるけど、多いと遠慮しちゃいそうだから…このくらいがいいかな。
梓ちゃんにはクリスマス限定コーナーに並んでいたサンタクロースやトナカイが描かれたチョコレートのクッキーを選んだ。
「梓ちゃん、こういう可愛いの好きそうだもんね。」
渡したときの2人の笑顔を想像して、私も口角が上がった。
その後自分用に3粒入りのショコラも一緒に購入した。
本当にあの2人のおかげで納得できるプレゼントを選ぶことができた。
感謝しなきゃ。
ショッピングモールに来たのは昼過ぎだったのにすでに夕方になっていた。
「夕ご飯でも食べて帰ろうかな。」
ポツリと1人で呟いて飲食店街に向かった。
パスタ屋さんで和風パスタでお腹を満たし、大好きなミルクティーを購入し、今日は帰宅することにした。
来た時と同じようにバスに乗り、「早くクリスマスにならないかな」と窓の外を眺めながら帰路についた。