第9章 9
イケメンさんは少しおかしそうに笑ってから口を開いた。
「申し遅れました、沖屋昴と申します。」
「お…きやさん?江戸川さんではなく…?」
「ええ。ちなみに大学院生です。」
「だっ…!?だいがくいんせい…。」
目の前のイケメンさんは和やかな表情をしている。
………えと…、大学院生って20代前半のイメージがあったんだけど…。このイケメンさんはもっと大人に見える…。
「何か面白いことを考えていらっしゃるようですね。顔に出ていますよ?」
「…!?ちっ、ちがいます!」
「ふふ、冗談です…。面白いお嬢さんだ。」
………また顔に出ていたのかな。
恥ずかしくなって私は思わず両手を頬に当てた。
今度安室さんに表情を崩さない方法を聞こうかな…。
「それはそうと、アポロのお客さんなんですね…。」
「え?あっ、はい!結構頻繁に行かせてもらってるんです。」
「なるほど。」
沖屋さんは少し考えてからコナンくんに目をやった。
傍観していたコナンくんは頷いてから、私に話しかけてきた。
「ねぇねぇ、そういえばさっきクリスマスプレゼント買いに来たって言ってたよね。」
「…あー!そうだった!何買おうかすごく迷ってるの。」
私はクリスマスプレゼントのことを思い出して焦ったけど…。
2人を見て思った。
もしかして、この人たち救世主かもしれない、と。
コナンくんは安室さんと仲良さそうだし、沖屋さんは男性だ。大人の男性の意見が聞けるかもしれない。
私は2人の顔をじっと見た。