第10章 10
「ちょっとー…顔怖いよ。」
「あっ、ごめん、でもだって…。」
美味しいハムサンドをつまみながら彼氏の愚痴を友達に吐いていく。
ーーカランカラン
話をしているとドアのベルが鳴ってお客さんが入ってきた。
そのお客さんは店員さんのことをみて微笑んでいた。
店員さんも彼女にとても優しそうな顔をむけていた。
………あっ、彼女か。
「まぁ、そりゃあいるよね。」
その後はもう「彼女が特別です。」と言わんばかりの対応だった。
予約席を取って、ミルクティーやケーキを用意して。
思いがけないことだったろうけど、2人でお揃いのカチューシャを付けて。
………これは店員の女の子、ナイス!
その後は写真を撮って…。
いちいち柚希ちゃん(勝手に覚えた。)の反応が可愛いし、安室さん(勝手に覚えた)の柚希ちゃんへの対応も素敵だし。
今の言葉で言う、「尊い」とはこのことだ。
写真を撮る時も、どことなくぎこちない彼女を見て応援したくなったし、安室さんどんどんいけいけー!と思った。
その後は口の端を拭いたりなんてしちゃって…。
「あー…。もうダメだわ…。」
「えっ?なにが?」
「いや、もう私推しのCPができちゃった…。」
「はー?よくわからんけどよかったね。」
友達には理解してもらえなかった。
その後彼女は帰ってしまった。最後カチューシャ可愛かったな…。
安室さんは少し残念そうに見えた。
なのに聞けば付き合っていないという。
………えっ…、嘘でしょ……。
なんなの、この2人は両片思いなのか?!
これは目が離せない…。
また時々ポアロに来なくては…。
side 写真を撮ったお姉さんend