第2章 2
「ミルクティーお待たせしました。…梓さんだけじゃなく、ぜひ僕とも仲良くしてください。安室透です。」
爽やかな笑顔で安室さんがミルクティーを持ってきてくれた。
安室さんにも自己紹介をするとミルクティーの横にコトリとケーキの入ったお皿が置かれた。
「まだ試作段階なのですがよかったらどうぞ。甘いもの平気ですか?」
「え!甘いもの大好きです!いいんですか?嬉しい…ありがとうございます!」
お皿の上には試作とは思えないデコレーションをされた美味しそうなチーズケーキが乗っていた。
フォークでひと口大に切り分け、口に運ぶ。
「!!美味しいです!口当たりがとても滑らか!…さつまいものチーズケーキ?デコレーションもすごいし、これが試作段階なんですか?!すごいです!!もう、安室さん、梓ちゃんすごい!ポアロすごい、最高です…!」
そんな私を見て2人ともくすくすと穏やかな顔で笑っている。
年甲斐もなくすごいすごいと語彙力がない。
なんか急に恥ずかしくなってかぁーっと耳に熱が集まる。
「可愛らしいですねー…、ね、梓さん。」
「もうほんとーに可愛いです。和みますね、安室さん。」
「もう、年上をからかわないでください!恥ずかしい…。」
手でパタパタと赤面する顔を仰ぐ。
「え?僕は29歳だから年上ですよ。」
「…えっ!?あっ、安室さん29歳なんですか…?ほんと…ですか?絶対年下だと思ってました。」
私はびっくりしすぎて少し声が大きくなってしまった。
………3つ年上ってことはじんぺーくんと研ちゃんと同い年か…、みえない…!!
「たしかに安室さん若く見えますもんね。」
「ははは…、びっくりしすぎです。」
人は見た目で判断できないとはこのことだ。
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気づけば窓の外はオレンジ色に染まり始めていた。
梓ちゃんと安室さんと話しているうちに、ずいぶん長居してしまったらしい。
楽しい時間はあっという間にすぎ、今日は帰ることにした。