第2章 2
ハムサンドとミルクティーが美味しい、店員さんが素敵なお店を見つけたことをメールで送るけど、もちろん届くことはない。
………返事がないのはもう慣れている。
はぁーっと息を吐いて外を見ていると、先ほどの店員さんが声をかけてくれた。
「じゃあミルクティー…おかわりお願いしてもいいですか?」
男性店員は「はい、喜んで。」とニコリと笑ながらカウンターに戻りミルクティーを作り始めた。
さっきまでの心に沈んでいたものが軽くなった。
………もしかして様子見て声かけてくれたのかな…。優しくて、気が利いて、それにあの笑顔はずるい。そういえばこの人も綺麗な金髪だな。やっぱり金髪いいなー…。
てか、私すぐ暗い気持ちになっちゃうのどうにかしないと。
いけないと、首を横に振って気持ちを切り替える。
私はぼんやりカウンター眺めていると女性の店員さんと目が合って、彼女が歩いてきた。
「あの、ポアロ初めてですよね?私は榎本梓です。よろしくお願いします!」
「あっ、私はです。ここ最近こっちに引っ越してきたんです。今日はたまたま通りかかって、お店見つけられてラッキーです!」
「たぶん歳同じくらいですよね?柚希ちゃんて呼んでいいですか?」
「もちろんです!歳も26になりますよ。ハムサンドおすすめしてくださってありがとうございました。もうとってもとっても美味しくて幸せな気分になっちゃいました。毎日食べたいくらいです。」
ここ数年は他県におり、歳の近い子とこういうふうに話す機会がなかった。
梓ちゃんは26歳で私と同い年なんだそうだ。
明るくて、とても元気な梓ちゃんと話していると元気を分けてもらえる気がした。