第8章 8
数日後ーー
今日は天気がいい日だ。
でも雪が降っている。今年初雪だ。
チラチラと降っている雪は太陽に当たりキラキラとしていてとてもきれいだった。
都内だから積もることはないだろう…。
私はポアロに行くためにゆっくりと道を歩いていた。
カランカランーーー
アポロのドアを開けるとコーヒーのいい匂いと暖かい風と笑顔の安室さんにで迎えられた。
「いらっしゃいませ。」
「安室さんこんにちは!」
「外寒かったでしょう。どうぞ座ってください。」
そう言って私がいつも座る席の椅子を引いてくれた。
マフラーを取り、コートを脱いで椅子に掛けてから座る。
アポロはとても暖かくて冷えた私の体もゆっくり温まっていく。
「今日は寒いですし、雪も降っているのでお客さん少ないんです。」
たしかに私の他には高齢の夫婦と思われる1組しかいない。
「じゃあ…ゆっくりさせてもらってもいいですか?まぁ、そんなこと言ってもいつもさせてもらってるんですけど…。」
「ええ、もちろんです。僕も柚希さんがいてくれると暇しません。」
安室さんは優しい笑みを浮かべた。
「ご注文はどうします?ミルクティーにしますか?」
「はいっ!ミルクティーお願いします。」
「ふふ、お待ちくださいね。」
そう言って安室さんはミルクティーを作るためにカウンターの中に入っていった。