第7章 7
そうやっていつも心配してくれる安室さんは優しい。
「大丈夫でした!警察官だったし、体術は得意なんです!」
私は少し得意げに言った。
「えー!警察官だったの!?」
梓ちゃんは目を丸くした。
先ほどから驚かしてばかりだ。
「そういえば梓さんは知らなかったんですね。」
安室さんは苦笑いしながら言った。
「えっ、安室さんは知ってたんですか?」
「…はい。この前教えてもらいました。」
「なんか柚希ちゃんってふわっとしている雰囲気だったから意外!」
「へへ、よく言われます!」
私は照れ臭くなって笑った。
「でもいくら体術が得意でも無理は禁物ですよ。」
安室さんは優しく諭すと、私の前にミルクティーを置いた。
「わぁー…。久しぶりの安室さんのミルクティーだ…。いただきます…。」
私は1口飲んで、ほっと一息ついた。
「美味しいです…。幸せです…。」
「ふふ、それはよかったです。」
そう言って安室さんは柔らかく目を細めた。
そのあと安室さんはキッチンに戻り作業を始めた。
「そう、その幸せそうな顔を見ると私まで癒されちゃう。ほんと美味しそうに飲むよね!」
「えっ…!そんなこと言われると照れますね。ちなみに安室さんのミルクティーは今まで飲んだミルクティーの中で1番好きです!」
私は幸せな気持ちのまま、もう一口ミルクティーを飲んだ。
「あらあら。」
梓ちゃんが楽しそうに笑う。
キッチンで作業をしていた安室さんは手を止めることなく、「それは光栄ですね。」と穏やかに答えた。
けれどその横顔はどこか嬉しそうに見えた。