第6章 6
キョロキョロと見回すとコンビニが目に入った。
「安室さん少し待っててもらってもいいですか?」
「はい、かまいませんよ。」
私はコンビニのホットドリンクコーナーに来てお茶を2本購入した。
「お待たせしました。これよかったらどうぞ。飲まなければカイロの代わりにでもしてください。」
そう言ってお茶を1本渡そうとした。
「そんな、仕事中なんですから僕が買うのに…。いくらでしたか?」
「えっ、でももう任務終わったんですよね?」
「…そうですけど…。でもほら、遠足とかも帰るまでが遠足と言いますし。ね?」
「…ふふ。安室さんもそういうこと言うんですね。」
「僕だっていいますよ。」
「…安室さんほんとにお代は結構です。…話を聞いてくれたお礼です。」
「……そうですか…。ではお言葉に甘えます。いただきますね。」
そう言って安室さんはお茶を受け取ってくれた。
………安室さんは真面目だな…。
でも本当に私の中で話を聞いてもらったことは大きなことで、前を向いていけるんじゃないかと思った。そう思わせてくれたことがとても嬉しかった。
ペットボトルがぽんっとなる音が聞こえた。
「実はすこし指先が冷えていたので、とてもありがたいです。」
「ふふ、それはよかったです。」