• テキストサイズ

壊れた心を、もう一度。【名探偵コナン】

第4章 4



ターゲットを追って電車で3駅ほど行くと1人の女性が乗ってくるのが見えた。

その女性はターゲットに近づくと顔を綻ばせながら話している。距離も近い。
ターゲットも当たり前のように女性の腰に手をやり引き寄せていた。

「柚希さん、ちょっとこちらへ。」

耳元で囁かれ、思わず肩が跳ねる。

………近い…。

安室さんの声がすぐそばで聞こえ、心臓がまた落ち着きを失った。

私は慌てて頷き、指示に従って移動した。

私と安室さんはターゲットに背を向ける。

「柚希さんせっかくの初デートですし、記念写真でもとりましょうか。」

ニコニコしながら安室さんは声をかけてきたので、こくんと頷くと安室さんとの距離が縮まる。

彼女役だから仕方ない。

そう思いながらも、心臓は忙しなく鼓動を刻んでいた。


安室さんはスマホをインカメラにして写真を撮った。

「撮れましたよ。また送りますね。」



安室さんは自然に2ショットを撮るふりをしながら後ろのターゲットたちを写真に収めた。

スマホを確認した後「ばっちりです。」と満足そうに微笑む安室さん。

さすがだなと感心する。

そして、その笑顔にまた胸が高鳴ってしまう。尾行中なのに困ったものだ。

私は小さく息を吐き、視線を前へ戻した。

/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp