第3章 3
安室さんのその気遣いに心が軽くなる。
話そうとすると、どうしてもあの光景がよみがえってしまう。だから、この状態になった直後はうまく言葉にできない。
でもなぜかこの人には聞いてほしいと思ってしまうーー。
いつもこの状態になると周りから理由を聞かれてとしんどくなるというのが一連の流れだ。
「……安室さんは本当にお優しい方ですね。その今日はきっと最後まで話せないと思うので、また聞いていただけますか…?」
そういうと安室さんはにっこり笑って、もちろんと言ってくれた。
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その後私はすぐにお会計して、綺麗なドアのベルとともに外に出ると安室さんも出てきてくれた、
「本当に送っていかなくて大丈夫ですか?」
「はい!もうほんとに大丈夫ですので!それより、今日はいろいろとご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした!あの、ではまた来ます!」
私は手を振って帰ろうとすると安室さんが私の腕を掴んで引き留めた。
「すいません、襟にゴミがついてるので取りますね。」
安室さんは私の左頸部のあたりから丸いゴミを取ってくれた。
「…上からの盗み聞きは関心しないな。」
安室さんはほんの一瞬だけ低い声になったあと、すぐにいつもの穏やかな声に戻った。
「ありがとうございます!どこでそんなゴミがついてたんだろう?」
「いつの間にでしょうね。気づいてよかったです。」
安室さんはそのゴミを親指と人差し指で挟んでからポケットにいれた。
その後安室さんは2階の毛利探偵事務所に目をやった。
私もつられて見るとコナンくんと目があったので、手を振ると気まずそうな顔をしながら手を振りかえしてくれた。
「まったく困った子だ。」
「ふふ、コナンくん可愛い」
笑いながら言って、私は一歩下がる。
「それじゃあ、そろそろ行きますね。安室さんもお仕事お疲れ様でした。今日もありがとうございました」
「ええ。またお待ちしています」