第3章 3
安室さんは気をつけて帰ってください柚希さんと私の頭を2回ぽんぽんとしてから手を振ってくれた。
………こういうのずるいと思う…。
顔が緩まないように引き締めて手を降り歩き出す。
後ろでカランカランとドアベルの音がした。安室さんがアポロに入って行った音だ。
途端に緩み出す私の顔面。
………頭ぽんぽん。……なんなの、安室さん。
それ、誰にでもやってるやつ?
だとしたら、ちょっと嫌なんだけど。
私はそんなことを考えながら家までの道をゆっくり歩いた。
*****余談*****
コナンは柚希の隣に座る際に盗聴器を仕掛け、安室さんとの会話を聞いていた。
話している感じ柚希さんは本当に組織の人間ではなさそうだ。
それにしても柚希さん大丈夫なのか?
理由はわからなかったが、前触れもなく急に呼吸が乱れていた。
あの安室さんが盗聴器に気づかないくらいだから焦っていたのかも…。
会話を聞いていると柚希さんはポアロから帰るようで、事務所の窓から外を伺うと、安室さんと出てきた。
帰ろうとする柚希さん引き止めて襟を触る安室さん
バレたと思っているとイヤホンから安室さんの嗜めるような声が聞こえた後、ブツっと音がして会話が聞こえなくなった。
………盗聴器壊されたか。…笑顔がこっわ。あれは完全に気づいてたやつだな…。
にっこり笑った安室さんと目が合う。苦笑いしながらしれっと目を逸らし柚希さんに手を振り返す。
その後会話は聞こえないが安室さんが柚希を頭を撫でたりしているのが見える。
………あれでカップルじゃないのかよ。
そう思いながら3階の自宅まで帰るのだった。
余談 終