第3章 3
「まったく、油断も隙もないですね。」
「ははは…。」
「それでコナンくんと柚希さんはどんな話を?」
「べっ、べつになにも話してないよね、ねっ、柚希さん。」
「ん?うん、普通に世間話してただけだよね。」
「ふむ。そうですか。」
なんとなく納得してなさそうだけど、いつものニコニコした笑顔に戻り作業を始める安室さん。
「そろそろ蘭ねーちゃんのところに戻ろうかな、柚希さんまたね!」
コナンくんはまた後ろのテーブル席に戻って行った。
それからはミルクティーを飲んだり、スマホを見て過ごした。
ふとスマホのニュースが目に入った。
【米花北公園の噴水爆弾騒ぎ】
………ばくだ…ん…。
心臓が嫌な音を立てるように激しく跳ねる。
それに伴って喉の奥が詰まるように息がしにくい。
あの日あの72番ゴンドラの観覧車。私はあの時あの場所にいた。そう、じんぺーくんが爆弾で逝ってしまったあの場所に。
あまり考えないようにしていたがあの光景が頭に流れてくる。
………私があの時、じんぺーくんより早く現場に到着していたら。じんぺーくんが爆弾処理をしなくてもよかったのに…。じんぺーくんが死ぬこともなかったのに…。
もう何度も後悔した。今更たらればと言ったところでじんぺーくんは帰ってこないのに。