第3章 3
柚希さんは席に戻ってミルクティーを飲み干してからスマホを見出した。
ちらりと柚希さんを盗み見る。
………また、ため息ついてるのか。
コナンくんたちに声をかけてカウンターに戻るとさっきまでため息をついていた柚希さんはくすくすと笑っていた。
「なにか面白いことでもあったんですか?」
はっとした様子で柚希さんは僕を見たのでニコッと笑いかけてから蘭さんたちのドリンク類を作り始めた。
「あっ、おかえりなさい。ちょっと幼馴染のことを思い出してました。」
「柚希さんには幼馴染がいらっしゃるんですね。」
「はい、2人いて昔キャバクラに行って大変な目にあったって言って、もうその時の顔が面白くて…、すいません思い出し笑いです。」
また柚希さんは面白そうに笑いながら教えてくれた。
僕は手元から目を離した柚希さんをじっと見た。
………キャバクラ…だと?幼馴染は男なのか…?柚希さんはその男がことが好きなのか?いつものあの表情はもしかしてその男性に向けたものなのだろうか。
「そう…なんですね。…そういえば昔僕も友達から同じような話聞いたことあります。やはりみんな通る道なんでしょうかね。」
僕は幼馴染の男への嫉妬を隠すように拳を握り笑顔で対応する。
昔松田たちが同じような話をしてたのを思い出す。
………そういえば柚希さんも飲み物なかったな…。
僕は確認の為にミルクティーのカップの方に目を向けた。
その横にあったスマホの画面が視界にはいりーーー
「えっ…。」
side 安室透 end