第3章 3
「可愛いなんて…、たしかに料理は美味しいですよ、もうプロ並みに!………あっ、うー…お手洗い行ってきます!!」
私は恥ずかしくなりその場からお手洗いに逃走した。
鏡を見ると顔から首から真っ赤だった。
………安室さんって、やっぱり人たらしだ。わかっていてもたらし込まれそうで困る。梓ちゃんが言っていたとおりだ。気をつけないと…。…でもきっと、私はアポロにきて安室さんに会うたびにどんどん惹かれているんだと思う…。
パタパタと手で顔を仰いで、深呼吸してクールダウンする。
数分してからお手洗いから戻るとテーブル席にお客さんが座っていた。
女子高生2人と小学生が1人。どちらかの弟さんかな。安室さんとも知り合いみたい。少し話聞いてもらおうと思ってたけど、今日は無理そうかな。
私は少し残念な気持ちになって席に戻り冷たくなったミルクティーを飲み干した。
………ミルクティーも飲み切っちゃった。でもまだ早い時間だしもう一杯ミルクティー飲もうかな。安室さんが帰ってきたらお願いしよっと。
短期バイトの求人はいろいろなものがある。
飲食店や軽作業、なんならキャバクラとかの夜の仕事も。
ボディーガードとか希望だけどなかなかないから、それ以外でやるなら時給が高いほうがいいけど、やっぱりそれだとキャバクラとかになる。
普通に時給飲食店とかの倍以上だもんなー。となんとなくキャバクラの求人を開いてみる。
でもキャバクラとか私のキャラじゃない。
キャバクラといえば、あれはじんぺーくんと研ちゃんがたしか成人して初めてキャバクラに行った時、あまりシステムを知らなかったからか高額請求で大変な目にあって、もうキャバクラには手を出さないと誓ってたことを思い出した。
あの時のげっそりした2人の顔を思い出してくすくすと笑ってしまった。
「なにか面白いことでもあったんですか?」