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壊れた心を、もう一度。【名探偵コナン】

第3章 3



「ふふ、もちろん今日もお支払いはいりませんよ。僕が食べてほしくて出しているので。それに最近は柚希さん、ため息ばかりついてますよ。」 

「えっ!あっ、お店の人に怒られません…?あと、私そんなにため息ついてましたか…?」

「怒られませんよ。よくスマホ見てため息をついているので大丈夫かなって思っていました。よかったら話聞きますよ。まっ、無理にとはいいませんが。」

安室さんって優しい…。その優しさに心が洗われる。よく周りも見ていてすごい。

そりゃあイケメンで優しくて気遣いができて、コミュ力が高いなんてモテモテだろうな。

現に安室さんと話していると背中に女子高生たちの視線が刺さるのを感じる。

「あー…、えっと…ですね。……やっぱりなんでもないです。」

もうね、これ以上安室さんと話してたら……女子高生が怖い。

女子高生たちもこれ以上私と話をさせまいと「あむぴ、こっち来て〜。」と安室さん声をかけていた。

安室さんも女子高生たちの元に行き、後ろで女子高生たちと楽しそうに話をしている。

………怖いけどやっぱり私も安室さんと話したかったな…。いいなー。

いつの間にか尖らせていた唇を戻して、私はタルトをひと口食べた。

「…!!」

………んーー!!もうタルト美味しい!なんなのこのタルトは…。

シンプルないちごのタルトなのに上に乗ってるいちごを引き立てるためか、生クリームやカスタードがうまい具合に配合されている。

………毎回思うけど、こんなの作れるなんて安室さんは天才なのかもしれない。もしくはパティシエなのかも。

私は無我夢中で食べた。

そうしているうちに女子高生たちと話し終えた安室さんがカウンターに帰ってきた。

この後予定があるとかで女子高生たちはカランカランと綺麗なドアのベルを鳴らして帰って行った。

最後に私をひと睨みしていたのは気づかないふりをしておいた。
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