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壊れた心を、もう一度。【名探偵コナン】

第10章 10



3人でプレゼント交換をして、ご飯を食べて、ケーキを食べて。

確かあの時貰ったのは飼っていたわんこ〈ぽち太〉によく似た犬の絵が書いてあるひざ掛けだったような気がする。

そう、女の子は冷やさないのってお母さんみたいなことを言われたんだっけ…。

とても大事にしていた。使いすぎてボロボロになったっけ。

ボロボロになっても捨てるのは惜しくて、クローゼットのどこかにしまい込んだまま忘れていた。

………家に帰ったらすこし探してみようかな。

前は研ちゃんとじんぺーくんを思い出す時に1番最初に考えるのは爆発で亡くなったことが頭をよぎってからだった。

でも最近はそれより楽しかった思い出の方を先に思い出す。

少しずつ前を向けている私なのだ。

考えながらケーキをぺろりと平らげ、ミルクティーを飲む。

至福の時とはこのことだ。

本当にいいクリスマスだ。

そう思うと、自然と笑みがこぼれる。

いまの時計の針は13時を示そうとしていた。

ポアロに来てもう4時間。楽しい時間はあっという間だ。

あの後ランチのお客さんも増えてきて、先ほどより店内が少し賑やかになってきた。

できることならもう少しこの空間に居たい。

でも忙しい時間だしこれ以上長居するわけにはいかないな…。

………名残惜しいけど、そろそろ帰ろうかな。

最後の一口をゆっくりと飲み干し、名残惜しさを胸に席を立った。
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