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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第48章 【第四十三話】崩れゆくホーム


降り注ぐ光線と昇降機の間を遮るように、巨大な光膜が展開する。

――ドォン!!

放たれた光線が、銀幕に激突した。


凄まじい衝撃に、昇降機全体が大きく沈む。
手すりが鳴り、ティファの膝が折れかける。

「っ……!」

両腕が痺れる。


交差させたレイピアが、少しずつ押し戻されていく。

銀幕の表面に亀裂が走った。


帯の下が、熱く濡れていくのが分かった。


押し切られる。

そう思った瞬間。

――ガンッ!!

すぐ脇で、刀が金網の隙間に突き立てられた。


背中に硬い身体がぶつかる。

神田だった。


背後からティファの身体を包むように両腕が伸びる。

肩越しに差し出された神田の両手が、それぞれレイピアを握るティファの手に重なった。


「耐えろ!!」

耳元で、怒声が弾ける。

返事をする余裕もなかった。


ティファは奥歯を噛み締め、柄を握る指に残った力を込めた。

その上から、神田の両手がレイピアごと強く握り込む。

押し戻されていた両腕が止まった。


神田の胸板が背中を支え、二人分の力を受けた銀幕が激しく撓む。

足元の金網が沈む。
骨が軋む。

それでも。

砕けない。

銀幕が再び強い光を放ち、レベル4の光線を正面から食い止めた。


その表面を、白百合の花弁にも似た光が一枚だけ走る。


確かめる暇はなかった。

レベル4の赤い瞳が、愉しそうに細まった。


その姿が、視界から消えた。


「っ!?」

白い影が、銀幕の縁を掠めて横へ回り込む。

レベル4は宙に浮く昇降機の側面へ、小さな手を向けた。


ティファの瞳が見開かれる。


「じゃあ」

レベル4が笑う。


「こっち」

――ドォン!!

放たれた光線が、昇降機の側面を撃ち抜いた。


金網が裂け、手すりが吹き飛んだ。

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