第48章 【第四十三話】崩れゆくホーム
Side:ティファ
「駄目だ!!」
コムイの声が響き、ティファが小さく目を見開く。
いつも飄々としている人が、今は感情を隠し切れていなかった。
「ティファちゃん、君はまだ戦える状態じゃない!! 傷だって塞がってないだろう!?」
レイピアを握る力は、緩まなかった。
「……でも」
息を継ぎながら、ティファは続ける。
「ここで止まったら、皆死ぬ」
コムイが、言葉を詰まらせた。
「こわれてるのに」
くすくすと、レベル4が笑う。
「まだ、たたかうの?」
赤い瞳が、愉しそうに細まった。
ティファは真っ直ぐそれを睨み返す。
怖かった。
身体も、まだ痛い。
それでも、ティファは視線を逸らさなかった。
「……守りたいから」