• テキストサイズ

【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第48章 【第四十三話】崩れゆくホーム


軽い調子で答えるアレンを見て、ラビの口元に残っていた笑みがふっと薄れた。

「ティファも……心配してたぞ」


ラビが視線を逸らし、声を落として告げると、アレンの笑みが翳った。


「……そうですか。まったく、ティファは……自分がボロボロの時まで人の心配ばかりするんだから」

そう言って目を伏せたアレンの横顔は、どこか苦しそうだった。


「僕はいいんです。ただ……」

アレンは一瞬だけ隣のリンクを見て、すぐに手元のカップへ視線を落とした。


言葉の続きは、紅茶と一緒に飲み込まれた。



――ああ、そういうことか。


自分に向く疑いなら、アレンは黙って耐える男だ。けど、『14番目』の疑いってやつは、当人だけじゃ済まない。


師匠のクロスも、その傍にいた人間

――家族同然に暮らしてきた、あいつも。


そんな疑いを、オレがどうにかしてやれるわけもない。

ラビは、ひとつ息を吐いた。


「……それでも、心配くらいさせてやれよ」


/ 1148ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp