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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第44章 【第三十九話】優しい歌の檻


既に膝をついていたファインダーたちが、さらに深く頭を垂れる。


祈るように。

縋るように。


誰も泣いていない。
誰も震えていない。

ただ、穏やかに、ティファを見上げている。


「……やだ……」

涙で視界が滲む。

「こんなの……違う……」


その時、ラビが目の前まで来ていた。

「ティファ!」


伸びてきた手が、ティファの肩を掴む。

強く。
けれど、壊さないように。


その瞬間。
歌が、途切れた。

どうして、と考える余裕はなかった。

銀白の光が、弾かれたように揺らぐ。



静寂。

あまりにも突然に、廊下へ沈黙が戻った。



ティファの呼吸が、大きく乱れる。


目の前には、跪いたままのファインダーたちがいた。


穏やかな顔。
安心しきった目。

恐怖も、不安も、まるで最初から存在しなかったような表情。


それを見た瞬間。

ヴェインの声が、耳元で囁いたように蘇る。


――次に会う時まで、君がまだ君でいることを願っているよ。



ティファの膝から、力が抜けた。

「……ぁ……」


身体が崩れ落ちる。

けれど、床へ落ちる前にラビの腕が支えた。

「ティファ!」


抱き留められた身体が、震えた。

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