第6章 甘味昏々
電話を切ってすぐにを連れて日下部さんの教官室まで行った。
「お前らさぁ、今日、休みだぞ?お前らが休みの日は俺だって休みなんだよ」
今日も飴を舐めながら面倒くさそうに迎えてくれた。
「でも、学校にいんじゃん」
すかさずがナマを言う。
「うるせー、教員なめんな。こちとら講習やって高専の生徒の面倒見てって大変なんだよ。平日じゃ仕事なんて終わりゃしねー。俺はさっさと仕事終わらせて帰りたいんだよ」
「どーせ帰ったって一人寂しく過ごしてんだろ?」
「おい、お前は俺に喧嘩売りにわざわざ来たのか?」
何でかって日下部さんには絡みにいきがちなんだよなー。
それはそれでちょっと妬ける。
だからじゃないけど、ここはとりあえずを抑える。
「、頼むからちょっと黙ってて」
はムッとした顔をしたけど、プイッと横を向いて黙ってくれた。
やっと本題に入れる…
「日下部さん、講習終了したらを高専で働かせることってできませんかね?」
そう言うと日下部さんは驚いたように目を見開いて、
「何、お前、高専で働きたいのか?」
に向かって訊いた。
「いや別に」
いや、そこは「はい」って言って…
日下部さんは訝しげな目で俺を見る。
「こいつ、働く気ないみたいだけど?」
うわー、完全に(お前が一緒にいたいだけだろ)みたいな目だ。
いや、そうなんだけれども…
でも、ちゃんとしたこじつけもある!
「いや、なんか、講習終わったらまた前みたいにそこら辺プラプラするとか、国民的アイドルになって全国民にいうこときかすとか言ってて」
「あー、そいつはヤベーな」
「だから、高専にいた方が安全かなって…その、も全国民も…」
日下部さんは明後日の方向を向いてるを見る。
「お前、マジでそんなことしたら捕縛対象だからなー?」
「アタシがどこで何しようが関係ねーだろ」
「っだから、日下部さん!どうにかが高専で働けるようにできませんか!?」
またいがみ合いに発展する前に何とか俺が滑り込む。
なかなかこの二人を繋ぐのは骨が折れる…