第6章 甘味昏々
俺はに向き直った。
はすっごい変なものを見る目で俺のこと見てる。
けど、気にしない!
ちゃんと言っとかなきゃ!
「!結婚を前提に俺と付き合ってください!」
バッと頭を下げた。
けど。
「ゴメンナサーイ」
感情のこもらない声で断られた。
「え!なんで!?」
「結婚前提とか重いんだよ!」
「なんでだよ!俺の覚悟、全部詰めたのに!」
「そういうので縛られんのキライなんだよ!」
「…くっ!じゃあ、俺はどうすれば…ただ、一言確証がほしいだけなのに…」
打ちひしがれる俺を見て、は盛大な舌打ちをする。
そして、俺の胸倉を掴んで引き寄せた。
キスされるのかと思ったけど、の口は俺の耳元まで来て。
俺の一番欲しかった言葉をくれた。
俺がそれに面食らってる間に、今度は俺の口元に来ていつもみたいにキスをした。
甘い甘いキス。
すればするほど、もうしか見えなくなる。
すっげー厄介な、そんな呪い。
もう一生、囚われたっていい。
昏々とした俺の愛しい、そんな呪い。
甘味昏々〜fin〜