第5章 旨いバランス
それからまた前と同じようにと一緒にいられる日々が始まった。
寝ても覚めてもが隣にいる。
ヤバい…めちゃくちゃ幸せ。
気を抜くと顔がニヤけてる。
同じ教室の奴ら(特にゲーマー三人組)も元サヤになった俺たちを生温かい目で見ているのは少し気まずいけど、はそれには一切気づいてないから知らんぷりをする。
日下部さんは講習中に机間指導?で俺の横を通った時に手に持ってたテキストでポンッと俺の頭を小突いてきた。
ビックリして日下部さんを見ると「やれやれ」って感じで笑ってたから、密かに俺たちのことを気にしてくれてたのかもしれない。
で、当の俺たちはというと、距離が出来てた期間の前と同じ、でもない。
表面上は変わってないように見える。
一緒に飯食って、一緒に講義受けて、一緒に寝て。
はベッドでゴロゴロしながら漫画読んだり、ゲームやったり。
俺はソファでスマホいじったりして、それをたまにが「何見てんの?」って聞きながらすり寄ってくる。
一緒にスマホ画面見て、気づいたらすごく近くで目が合って、それで、どちらともなくキスをする。
しばらく触れるだけのキスをしたら、が俺の上にやってきて本格的なディープキス。
たっぷり時間を使ってキスをして、お終い。
はどんなに俺のモノが反応していてもそれ以上はしてこなくなった。
いや、何回かはチャレンジしてはみたんだけど、やっぱりに口でされたり、セックスってなると未だに俺のがダメになる。
どうしてそうなるのかをは訊いてこない。
そんなもんだって思っているのか、それとも理由に見当がついているのかはわからない。
でも、それでいいと思った。
もともとはそういうの好きじゃないみたいだし、やらなくて済むならそっちの方がの負担にならない。
それでいい。
それでいいんだ。
そう思った。
思ってたんだけど……
やっぱ、ちょっとムリ。
こんだけ毎日一緒にいて、こんだけ毎日近くにいて、こんだけ毎回すごいキスしてんのに、触れないのが耐えられない。
そういう意味じゃなく普通に触りたい!
あわよくばそういう意味でも触りたい!
だから俺はこの気持ちを伝えるべく、今、ベッドに座ったの前で土下座をしている。