第5章 旨いバランス
冷たいシャワーをかぶって物理的に頭を冷やした。
そうして冷静になってさっきの出来事のヤバさを更に認識し始めた。
いや、途中で中折れとか…女の子に失礼極まりないだろ。
てか、、すっごい顔してたな…それも可愛かったけど。
いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない。
てか、、今どうしてるんだろ?怒って部屋から出て行っててもおかしくない。
いや、それはしないにしてもめちゃくちゃ怒ってるだろうな。
てか、どうする?謝って再チャレンジさせてもらう?
いや、それでまたダメだったらもう目も当てられない。
てか、これ、今後も続いたらどうなる?
それこそ、に愛想つかされるんじゃないのか?
頭の中でいろいろな考えがグルグルと巡ってはグチャグチャになって結局どうすればいいのかなんてわからなかった。
でも、あんまり長く立て籠もってるのも怪しいからいつもより少し長いかなくらいの時間で切り上げる。
あー、がどんな感じで待ち構えてるのかが怖い…
シャワールームから部屋に戻ると、はソファに寝転がってスマホをイジっていた。
で、俺が上がってきたのに気付くと
「いつもより長いじゃん」
って、特に怒った様子もなく言われた。
ちょっと拍子抜けしたけどホッとした。
「今さー、調べてたんだけど。本当に男って疲れてたりすると立たないモンなんだねー」
どうやら俺がシャワーを浴びてる間に男の生態について調べてたみたいだ。
「いやー、セックスの最中に萎えるやつとか初めて見たからビックリしたー。まぁ、甘井だしねー」
なんで俺だったら納得ー♪みたいなノリなんだよ。
でも、の方からそういうふうに結論づけてくれたのは助かったかもしれない。
どうしても俺が言い訳すると嘘くさくなりそうで不安だったから。
「ま、今日はゆっくり休めよ。アタシ、ソファで寝るから甘井はベッドまるまる使っていいし」
え、何、その破格な待遇。
「いや、そこまではいいよ。いつも通りで」
いつも一緒に寝てるのに、急に一人ってのは若干寂しさもないでもない。
「いーのいーの。だってさ、明日はアタシのご褒美の日じゃん?しっかりヤル気取り戻してもらわないとな!」
明日が楽しみっていうようにニコニコしながらそう言う。
え、ヤバ…明日までにこれ回復すんの?