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【呪術廻戦】甘味昏々

第5章 旨いバランス


がいう「ちゃんと」ってやっぱアレのことだよな…
もう、更にどうしていいのかわからない。
でもやるしかない。
思い出せ、俺。
毎日、にやられてただろ。
がどうやってたか。

俺は覚悟を決めるともう一度に向き直った。
は目を開けてすったもんだする俺の一挙手一投足を見てたようだ。

「…ごめん。見られてると恥ずいから…もっかい目ぇ閉じて…」

俺が覚悟を決めたのが伝わったのか、は何も言わないで素直に目を閉じてくれた。
俺は今度は目を閉じない。
ちゃんと状況把握しながら進めなきゃ、雰囲気なんかでは出来ないってわかった。
さっきみたいにを何回か撫でてから頭の後ろを優しく支える。
近づいてまた唇を重ねた。
やっぱりすごく柔らかい。
その柔らかさを確認するように何回か角度を変えながら触れているとの方から少しだけ唇を開けてくれた。
こんな時でもしっかりリードしてくれちゃうに今は感謝しかない。
開いたところにそっと舌を差し入れる。
ツルツルの歯を通り過ぎて、その更に先まで行くと柔らかいの舌に辿り着いた。
挨拶するようにチロチロと舐めてみると返事をするようにも舐め返してくれた。
挨拶が済んだところで舌を絡めてみる。
ここでも、そーっと優しく、押し付けたり抑えつけたりしないように。
これが結構難しい。
何より思っていた以上にの口の中が狭い。
…口、ちっちゃいもんなー。
いつも俺のを咥えてる方がすごいんだよな。
頑張って、るんだよな…。
だから、俺も頑張る。
なんか生まれて初めて舌が攣りそうだけど、頑張る。
で、頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、頑張った結果、もうかなり舌がしんどくなって口を離した。
何だか俺だけ息切らしながら、今回の判定は如何にってばかりにを見る。
判定は…

「へったくそー」

ですよね…
でも、口調も目元も柔らかい。
どうやら頑張りは認めてもらえたようだ。

「あー、お腹減ったー。晩ごはん、食べに行こう?」

はさっさと部屋の外に向かうから俺も慌てて後を追う。

「戻ってきたらお手本見せてやるよ」

自信満々の。
本当、頼りになる。
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